慶應義塾大学医学部内科学教室同窓会

理事長挨拶

一般社団法人慶應義塾大学医学部内科学教室同窓会 理事長 鈴木 則宏

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  慶應義塾大学医学部内科学教室同窓会会員の皆様におかれましては、益々ご健勝にご活躍のこととお慶び申し上げます。2022年7月に開催されました同窓会2022年度定時評議員会において同窓会長を拝命いたしました56回生の鈴木則宏です。なにとぞよろしくお願いいたします。

  慶應義塾大学医学部は大正6年(1917年)に創設され、臨床教室である内科学教室は大正9年(1920年)に創設され100余年が経ちました。本来であれば内科学教室の開設百周年事業及び式典を2020年に行うべきでしたが、残念ながら2019年から全世界で蔓延しているCOVID-19感染症のため開催の延期を余儀なくされてまいりました。しかしながら、小川 聡前同窓会会長のご英断により2022年7月2日にThe Okura Tokyo(旧ホテルオークラ東京)にて「慶應義塾大学医学部内科学教室開設百周年記念祝賀会」が挙行されました。祝賀会には500名を超える多数の会員の皆様のご参加を賜り、成功裡に行われました。百周年記念事業を行うにあたりましては、同窓会として「内科学教室開設100周年記念新規事業基金」を設立し協賛募金を企画したところ、多数の会員のご賛同と心温まるご協力を得ることができました。お陰様で、恙なく理想的な記念事業が遂行されました。この場をお借りして会員の皆様に心から御礼申し上げます。

  次の100年に向けて同窓会事業のあり方を検討しておりますが、一般社団法人化とほぼ同時に開設されました、将来の慶應医学で中心的役割を果たすことが期待される若手研究者を奨励する「同窓会賞」基礎分野(猿田賞)と「同窓会賞」臨床分野(松木賞)を継続していきたいと思います。また、若手医師たちを関連病院で教育指導してくださっている先生方に感謝の意を込めて贈る「ベストインストラクター賞(菅沼賞)」、他大学の教授に就任される同窓会員に対する「教授就任祝い」、同窓会員が主宰する内科学領域の学術集会の開催にあたり、その栄誉を祝し、内科学教室への多大な貢献を讃えることを目的とする「学術集会主宰者褒章制度」を継続していきたいと考えております。

 同窓会は大学病院内部の閉鎖的な集まりではありません。ましてや、同窓会役員(評議員)のための集まりでもありません。本同窓会の最も大きな目的は、会員相互の親睦を図り、連帯感を高めることにあります。2020年に立ち上げました同窓会ホームページを活用して、内科学教室や関連病院の最新の情報提供を含め、会員相互の意見交換の場を充実させたいと思います。

  現在、慶應義塾大学医学部内科は歴史的な経緯で、循環器、呼吸器、消化器、脳神経、腎臓内分泌代謝、血液、リウマチ膠原病の7つの内科診療科に分かれていますが、元々、慶應義塾大学医学部内科は診療科に垣根のない大きな1つの内科です。この体制は、他の大学医学部、医科大学の内科にはない、特筆すべき特徴でありそして同窓会員の誇りであると思います。このユニークな体制を胸に刻み、ますます内科学教室の発展にむけて努力してまいりたいと思います。ぜひ引き続き同窓会会員の先生方のご支援・ご協力をお願いいたします。

2022年12月吉日